発表会の演奏順は・・・
発表会前の最後のレッスン中に、昨年他教室から移籍してきた生徒さんが質問をしてくれました。
「先生の発表会のプログラムの順番ってなんで名前順なの?」
「発表会って、順位出ないの?」「上手な人が最後の出番じゃないの?」
ちょっと、緊張した顔つきで尋ねてくれた生徒さんに、胸が締め付けられました。
(今まで競争競争の教室だったそうで、音楽を嫌になりたくない・楽しみながら上達したいと教室を移籍された経緯がありました)
私はすぐに
「先生の教室はだれが一番とかはないよ皆が一番だから、学年ごとの名前順だよ」
「みんなと比べることはしないよ、皆自分が持っている力を発表するのが発表会」
「順番をつけることは先生は絶対にしないよ、心配しないでね。」
と話すと、こわばった顔がぱあっと笑顔になりました。
発表会は、子どもたち自身が成長する場であって、子どもたちのものです。
子どもたちに順番をつけるもの・先生の評価の為では決してなく、子どもたちの為の発表会です。
上手くいかなくても、完璧でなくても、発表会にむけて頑張ってきた一人ひとりの過程を認めること。
そして舞台に立って一人ひとりが感じることを大切にすること。
当ピアノ教室(長崎市)リトミック教室(長崎市)声楽教室(長崎市)の発表会での信念です。