モンテッソーリ教育とピアノレッスンのつながり①
当教室はモンテッソーリ教育の理念にそったレッスンを行っております。
どういったレッスンをしているのか、少しずつこちらに書いていきたいと思います。
まず、子どもたち一人ひとりを尊重し、一人ひとりの持つ力・その子自身をしっかりと見つめレッスンを行うという大前提があります。
これは当たり前のことですが、この子どもたちの見方についてしっかりと勉強した上で子供たちと接しています。
モンテッソーリ国際免許を取得する際に、子どもを見る力をつける観察練習というものがあります。
モンテッソーリは子どもを観察し「子どもの事実」からこの教育法を確立していきました。
国際免許取得の際、観察練習はかなりの時間をかけて行わないといけないので私の中では何より大変な課題でした。
しかしこの課題をこなすことで、子どもたちを客観的にみる力がつきました。
レッスンで子どもたちを客観的にみることは、今その子にとってどんな指導・働きかけが必要なのかをしっかりと見極め、一人ひとりにしっかりと向き合い・一人ひとりにそったより良いレッスンができることにつながっていくのです。
客観的に子供を見る力とは・・・・・ここから一緒に考えてみてください
この状況をみて、どう考えますか?
滑り台がある公園で
子どもが泣いていた その近くに石があった。 |
私がぱっと頭で考えてしまうのは、
「こどもが石につまずいてころんで、痛くて泣いている」ということが私はまず頭にうかびます。
しかしこれはその場の状況から判断した、私自身の主観的(自分一人のものの見方)な見方なのです。
どういことかというと、実際は転んだのでなく子どもにケガはない、動きをみていると「滑り台でない他のもので遊びたくて泣いていた」という事実。
転んでもないのに、「痛かったね~」と声をかけても、子どもにとっては泣いている理由が違うので解決にならない・・・ということが起こります。
このように私たち大人は、自分の経験や価値感などから子どもを自分一人の考えで(主観的に)見てしまいがちなのです。
レッスンでも、先生自身が自分だけの価値観・考え方で生徒を見て指導してしまうとどうなるでしょうか?
練習してこなかった時・・・
何度教えてもできるようにならないとき・・・
教本が思うように進まないとき・・・
レッスンに参加しないとき・・・
レッスンに参加はしているけど集中できないとき・・・
レッスンをうけているけど楽しめてないとき・・・
上記についてそれぞれ考えることがあるかと思います。
しかし、どんな時も子どもたち一人ひとりの事実(心の中の理由)は違うのです。
一人一人をしっかり観察することは、何か出来ない・わからないことが子どもの中に見えたときに、どこをどんな方向でアプローチしていくとその子がわかるようになるのかを、子ども自身が教えてくれるのです。
子どもをしっかりと観察し子どもの事実を知ること、その上で今この子が音楽を学ぶ上でどんなレッスン・どんな指導が必要なのかを判断していくことを大切に実践しています。
モンテッソーリ教育の理念にもとずく当音楽教室(長崎市)の特徴です。